#Nossa-01 ノッサが教えてくれたこと

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2024年5月。

いつものペット用品店でチモシー牧草が売り切れていたので、少し先の店舗に行った。

レジの横にある掲示板コーナーに、メウとそっくりなウサギの写真を見つけ、ハッとした。

一瞬「メウだ!」と思ったが、メウにはない口元の黒い模様と「3歳のメス、家族(もらい手)を探しています」というメッセージを見て、とりあえずメウではないことは理解した。

とはいえここまでそっくりだと、何かしらのつながりを感じざるを得ない。

ずっと気になっていたメウの出生に関する情報も得られるかもしれないと思い、会いに行くことにした。

貼り紙を出した飼い主は、猫の保護活動をしていて、アパートの中庭には20匹を超える猫が行き来していた。ミラノの中心部とは思えない光景だった。

アパートの一室に、驚くほどメウとそっくりなウサギがいた。

大きく見開いた瞳と、ピンと伸びた耳から緊張感が伝わってくる。

とりあえず会ってみようと思って訪れたが、一目見た瞬間から「この子を幸せにしたい、家族として、メウとセウと一緒に大切に育ててあげたい。」と、覚悟にも近い感情を覚えた。

アルテミデと名付けられたそのウサギとのいきさつを聞いてみた。

とある制作スタジオが、広告の撮影のためだけに2匹(もしくはそれ以上の)ウサギを用意し、その後1匹は引き取り手が見つかったが、もう1匹は残ってしまったため、近所で猫の保護活動をしていた飼い主さんが引き取ったとのこと。

しかし、猫のお世話で手がいっぱいであまりかまってあげられず、1匹でかわいそうだったので、他の方に譲ろうと思い、貼り紙を出してみたとのこと。

同じミラノで、そこそこ珍しいパンダ柄のライオンラビット、推定年齢も同じ。

はじめに引き取り手が見つかった方がメウで、その後、何らかの事情で見捨てられてしまったのだとしたら…

貼り紙に書かれていた「家族を探しています」という言葉。

もしかしたら、離れ離れになってしまった本当の家族を見つけたのかもしれない。

真実を知っているのは2匹だけ。私たちは想像する事しか出来ない。

「表面的なデザイン」に弄ばれたこの子たちを幸せにすることが、私の使命なのだと思った。

私たちの大切な命、という想いを込め「ノッサ アルテミデ」と名付け、我が家に迎え入れることにした。

Written by
Nossa Artemide