#Seu-01 暴れん坊セウ

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犬ばかりを飼ってきた私が、「猫もいいな」と思ったのには、とあるきっかけがあった。

スウェーデンの学校での出来事。

だが、それはそれで壮大な物語なので、またの機会に。

猫はほぼ初心者だったので、優しくておだやかな女の子の方がいいかな、と思っていた。

ネットの里親募集をチェックするのが日課となり、かなりの数の記事に目を通したが、その中でも取り分けおっとりとした印象だった子猫の女の子の飼い主にコンタクトしてみた。

その子はすでに引き取り手が見つかったそうなのだが、他にも早急に引き取り手を見つけなくてはならない猫がたくさんいると、何枚か写真が届いた。

その中に、白い口髭が立派な黒い子猫がいて、写真からもヤンチャな印象が伝わってくる。

元気な男の子で、ナポリで保護されているとのこと。

野良の母猫も写っていたが、相当気合が入った感じ。父猫は不明。

これも何かのご縁だと思い、破天荒を承知の上で「Il gattino napoletano(ナポリの子猫)」を迎え入れることにした。

ミラノの保護施設に無事に着いたとのことで、お迎えに行くと、完全に喧嘩腰で出迎えてくれた。

母猫や兄妹たちと引き離され、電車の長旅でミラノに来たことを思うと、無理もないか。

家には比較的にすぐ慣れて、走り回って楽しそうな様子。

とにかく気分屋さんで、甘えモードと戦闘モードの温度差がえげつない。

好奇心と執着心が強く、気になるものは納得するまで観察している。

ダリ髭、黒スーツに白ブーツの端正な佇まいと長いしっぽがチャームポイント。

得意技はお手と半分おかわり、投げやりなハイタッチ。

私の人生は予想外の変化球だらけだが、こんなにも愛らしい暴れん坊セウがうちに来てくれた奇跡に、日々感謝している。


Written by
Seu